文佳人 純米
ほのかに柑橘やマスカットを思わせる香り。まろやかな口当たりから広がる、芯の通ったジューシーな旨みと輪郭をはっきりとさせる酸のバランスがすばらしく、思わず舌がうなります。フルボディで飲み応えのある仕上がり。フランス初の日本酒コンテスト・KURA MASTER 2017にてプラチナ賞を獲得し、トップ5に選出されました。
安芸虎 純米吟醸 ひやおろし 千本錦
「千本錦」の特長である、キリっとした軽快さと芯の強さを素直に表現した秋の限定酒は、安芸虎らしい優しい口当たりも相まってまろやかな印象に仕上がっています。食欲をそそる若干のバナナ香と落ち着いた旨味、全体的に控え目ながらもボディバランスに優れた「ひやおろし」です。飲用温度も幅広く、少し冷やした状態から燗酒までお好みで。
安芸虎 純米 山田錦80%
阿波山田錦をわずか20%のみ精白した新感覚の食中酒。低精白ながら雑味なくスムーズな飲み口で、するっと入ってくる滑らかさの中にしっかりとしたボディを感じさせます。上立ち香はほんのりとバナナや穀物のような香り。透明感のある旨みとキレの良い幕切れで、飲み疲れすることなく食事を引き立てます。原料と原料処理の良さが光る1本。
安芸虎 純米吟醸 しぼりたて
今季収穫された新米で醸した、しぼりたての新酒。うっすらと雪化粧したかのような滓(おり)が舞う薄濁りタイプで、お米の持つやさしい甘みと爽快な酸味が心地よい食中酒です。メロンの様な丸みのある香りと、しぼりたてのピチピチとしたフレッシュ感の奥に適度な旨みの乗りを感じられるバランスのとれた純米吟醸。
あたごのまつ 特別純米
槽(ふね)と呼ばれる昔ながらの木製の搾り機を用い、時間をかけて丁寧に搾ります。凛とした気品をまとった1本は、上品でまろやかな口当たりから若干の渋みを伴った旨みが広がり、後味の酸で綺麗にまとまる食中酒タイプ。開けたてから徐々に膨らんでいくボディの変化も楽しんでいただけます。ANA国際線ビジネスクラスにて2012年12月から2013年5月まで提供されました。
赤野 潦 純米吟醸
人気の「安芸虎」の姉妹ブランド。「潦(にわたずみ)」とは雨が降って地上にたまり流れる水のこと。普段何気なくそこにありながら、ふとした瞬間にハッと気づかされる、そんな酒でありたいという想いが込められています。食欲をそそる穏やかなバナナ香、まろやかな旨味とほのかな甘み、そして綺麗で柔らかな酸。そのどれもが突出せず、絶妙なバランスを保ちながら食材に寄り添います。特にお酢を使った料理との相性は抜群。
伯楽星 純米吟醸
酒そのものにはインパクトを持たせず、香りや甘みを極力抑えて醸された「究極の食中酒」。宮城県産の酒造好適米「蔵の華」のシャープな特長を最大限に生かし、滑らかな口当たりから繊細ですっきりとした味わいが広がったかと思うと、パッと消える疾走感が唯一無二。飽きの来ない酒質で、3杯目あたりから徐々に旨味を増していきます。いつもより不思議と杯も食も進む、そんなお酒です。
安芸虎 純米 山田錦60%
ほんのりバナナを思わせる香り、さらりとしたアタックから適度にふくらむ素直な旨味が心地良く、さっぱりと切れる後口も素晴らしい。槽(ふね)と呼ばれる昔ながらの木製の搾り機で丁寧に搾った純米酒は、レギュラー品のレベルの高さを心から感じさせてくれる1本です。10℃程度に冷やして大ぶりの平盃などに注ぎ、徐々に温度が上がっていくさまを立体的に楽しむのが面白い。
百十郎 赤面 純米 大辛口
単なるすっきり辛口ではなく、旨味を感じられる軽快な辛口酒。「五百万石」由来のシャープさとふくらみのバランスが良く、ボディがありながらもきっちりキレる後味が好印象。歌舞伎の隈取(くまどり)をモチーフにしたラベルが、より一層切れ味を引き立てます。コストパフォーマンスも高く、使い勝手の良い1本です。
残響 純米大吟醸 Super 7
究極とは何か? これが一つの答えかもしれません。 日本酒史上最小の精米歩合「7%」(=米の表面を93%削る)。契約栽培米「蔵の華(くらのはな)」を350時間かけて自家精米し、酒造技術の限界に挑みました。1年間の氷温熟成を経て完成されるその味わいは限りなくクリア。葡萄や苺を思わせるやさしい香りとベルベットのように滑らかでしっとりとしたアタックが口の中を花火のように彩ったかと思えば瞬時に消え去り、残るはほのかな余韻のみ。後味を追いかける間もなく消えゆく、直径1mmの米粒が奏でるメロディーをお聴きください。